ライフサイクルコスト(LCC)

 建設業界におけるライフサイクルコスト(Life Cycle Cost:LCC)とは、建築物や土木構造物を計画・設計してから、建設、運用、維持管理、修繕、更新、最終的な解体・撤去に至るまで、その生涯にわたって必要となる費用の総額です。
 国土交通省の地方整備局が公開する建物用語集でも、企画・設計から建設、運用、取り壊しまでに費やされる費用として説明されています。

LCCを構成する費用

① 規格・設計費
 → 調査、測量、設計、計画、各種検討など

② 建設費(初期費用)
 → 材料費、労務費、施工費、設備費など

③ 運用・維持管理費
 → 電気・水道などの光熱水費、清掃、点検、保守、日常管理など

④ 修繕・更新費
 → 塗装、部品交換、設備更新、大規模修繕、補修工事など

⑤ 解体・撤去費
 → 解体、廃材処理、撤去、跡地の処理など

LCCが重要な理由

 建設費が安い案が、必ずしも長期的に最も経済的とは限らないからです。
 例えば、初期費用を抑えた設備でも、電力消費が大きい、故障しやすい、交換頻度が高いといった条件があれば、長期間では費用がかさむ可能性があります。
 国土交通省は、道路施設の老朽化対策において、定期点検により損傷を早期に発見し、予防保全を行うことを推進しています。これは施設の長寿命化や、維持管理・更新費用の縮減につながる考え方です。

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