ICT施工

 ICT施工とは、情報通信技術(ICT:Information Communication Technology)を活用して、建設工事の測量・設計・施工・施工管理・検査などを効率化し、生産性や施工品質の向上を図る取り組みです。
 国土交通省は、建設現場の人手不足への対応、生産性向上、品質確保、安全性向上などを目的に、ICT施工の普及を進めています。
 従来は人が測量し、図面を見ながら施工位置を確認し、完成後に寸法などを測定する方法が中心でした。ICT施工では、ドローンやレーザースキャナによる3次元測量、3次元設計データ、ICT建設機械などを組み合わせ、工事の各段階でデータを活用します。

ICT施工で使われる主な技術

3次元測量
 ドローン(UAV)による写真測量、レーザースキャナ、地上型レーザー計測などを使い、地形を面的に計測します。

ICT建設機械
 GNSSなどの測位技術と設計データを利用し、油圧ショベルやブルドーザーなどの施工を支援・制御します。代表例がマシンガイダンス(MG)とマシンコントロール(MC)です。

3次元設計データ・点群データ
 現況地形と設計形状をデータで比較し、切土・盛土の数量算出や施工位置の確認などに活用します。

3次元出来形管理
 施工後の形状を計測し、設計データとの比較によって出来形を確認します。対象工種に応じて、適用する計測方法や管理基準が定められています。

2026年度の動向:ICT施工StageⅡとi-Construction 2.0

 ICT施工は、単に測量や重機をデジタル化する段階から、施工現場全体のデータを活用して、人員や資機材の配置まで最適化する方向へ進んでいます。

従来のICT施工:施工の個別工程を効率化する

3次元測量、ICT建機、出来形管理などを活用し、各工程の省力化・効率化を図る。

ICT施工StageⅡ:現場全体をデータで最適化する

施工状況をデータで可視化し、人員・資機材の配置や作業の進め方を見直して、さらなる省人化を目指す。国土交通省は令和8年3月改正の実施要領を公開しています。

i-Construction 2.0:建設現場のオートメーション化を進める

 ICT施工に加えて、自動施工、遠隔施工、データ連携などを通じて、建設現場全体の省人化・生産性向上を目指す政策です。

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