水害リスクマップ
水害リスクマップとは、洪水によって浸水する可能性のある範囲を、大雨の発生頻度や浸水の深さに応じて地図上に示したものです。国土交通省が公表しており、浸水しやすい地域を把握して、土地利用や住まい方、防災まちづくりを検討するために活用されます。
水害リスクマップの特徴は、想定最大規模の洪水だけでなく、発生頻度の異なる複数の降雨規模を対象にしていることです。例えば、10年に1回程度、30年に1回程度、50年に1回程度、100年に1回程度などの規模の降雨を想定し、それぞれで浸水する可能性のある範囲を比較できます。これにより、大規模な洪水だけでなく、比較的発生頻度の高い洪水でも浸水しやすい場所を把握できます。なお、「100年に1回程度」は100年ごとに必ず発生するという意味ではなく、確率に基づく目安です。
水害リスクマップと洪水浸水想定区域図は、目的と示す情報が異なります。洪水浸水想定区域図は、主に想定最大規模の降雨による浸水範囲や浸水深などを示し、住民の避難行動に役立てるものです。一方、水害リスクマップは、異なる規模の降雨による浸水の起こりやすさを比較できるため、自治体の防災まちづくり、住宅や施設の立地、土地利用の検討などに役立ちます。
また、国土交通省が公表している水害リスクマップや多段階の浸水想定図は、資料によって対象となる河川や氾濫の種類が異なります。国管理河川の氾濫を対象としたものもあるため、地図に浸水が表示されていないからといって、内水氾濫や他の河川による水害の危険性までないとは限りません。実際の避難計画を考える際には、市町村の洪水・内水ハザードマップなども併せて確認することが重要です。
国土交通省の公式サイト「水害リスクマップ一覧」では、全国の水害リスクマップや多段階の浸水想定図を確認できます。また、「水災害リスクコミュニケーションポータルサイト」では、浸水頻度などの情報の見方や活用方法が紹介されています。

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