落石、落石対策工、岩盤崩壊、岩盤崩壊対策工

 落石とは岩盤の割れ目(岩盤中に発達する節理、片理、層理等の割れ目)が拡大し、岩塊または礫がはく離したり、崖錐堆積物、火山砕屑物、固結度が低い砂礫層等に含まれる岩塊、玉石、礫が表面に浮きだして斜面より落下する現象をいう。落下した岩塊等も落石ということが多い。
 岩盤崩壊は崩壊に分類されるが、岩石が主体となるため落石と類似しており、確たる区分はないが、便宜上落石とは、個数で表現できる少量のものをいい、岩盤崩壊とは、体積で表現される大量のものをいうことにする。しかし、小規模な岩盤崩壊は対策の観点からは、落石と同じように取扱われることが多い。
 また、落石の発生源での落石発生を防止する落石予防工(発生源対策)と発生した落石を待ち受けてその運動を止めたり、あるいは通行車両等に落石が当たらないように下方または側方へ誘導したりする落石防護工(待ち受け対策)とを総称して落石対策工という。

道路土工 切土工・斜面安定工指針 – 9 – (日本道路協会 平成21年6月)

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