コンクリート診断士

概要

 コンクリート診断士はコンクリート構造物の診断・維持管理の知識・技術、倫理観を保有する技術者として、日本コンクリート工学会が認定する資格です。2001年度から試験が開始され、2022年4月現在の登録者数は14,336名に上ります。
 公益社団法人 日本コンクリート工学会HP
 2022年度(令和4年度)コンクリート診断士試験のご案内

認定機関
 公益社団法人日本コンクリート工学会(JCI)
事前講習会(受講必須)
 申し込み期間 12月~翌年2月頃
 受講料 23,000円(令和4年度)
 受講期間 4月~5月頃
試験概要
 申し込み期間 4月~5月
 受験料 11,000円(令和4年度)
 試験日 7月第4日曜日
受験資格

合格ライン
 7割程度(との推察が多くみられます)
合格発表
 9月末(令和4年度)
合格証郵送
 翌年3月中(令和4年度)

勉強に関して

 出題は択一式40問(4問択一)と記述式1問(建築1題、土木1題のうち1題選択)から構成されます。

択一

 択一式問題は主に下記の通りの分野に分けられます。
  ◎変状の種類と原因
  ◎劣化の機構
  ◎調査手法
  ◎評価・判定
  ◎対策・補修・補強工法
  ◎道路橋・トンネル
 出題分野は変状に関する基礎知識から調査~評価~対策と、実務に即した内容との印象を受けます。過去問題をしっかり解けるようになれば、独学でも十分合格ラインに到達可能です。
 ただし、補強工法の計算問題がかなり鬼門となり、市販の参考書の解説もそれ単独では理解しがたいレベルです。筆者は次の参考書を使用しました。
 また、補修工法の分野において問われる含侵材等は、筆者が使用した参考書にはあまり詳細が述べられておらず、ネットで調べることが多かったです。深入りする必要がない分野なのか、使用した参考書が重要視していないのか。

記述式

 記述式は構造物の情報(建設年や確認される変状、利用状況等)から
  ①確認される変状およびその原因の推定
  ②その変状の原因を確認するための調査手法
  ③変状や利用状況を考慮した行うべき対策工法
 を1600(1200~1600)字以内で述べることが求められます。
 原因や調査手法・対策工法等はその気になれば幾つも述べることができますが、令和4年度からは「主となる原因」や「優先して取るべき対策」として2つのみ記述することが求められるようになりました。即ち、問題の意図を読み取れない際に自身の知識を羅列してポイントを狙うことが困難となりました。
 択一の知識を上記①~③に分類して整理し、「変状と原因」→「調査手法」→「対策工法」のように一連の情報とすることが重要となります。

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