エネルギー分散法(方向分散法)
エネルギー分散法は、漁港・漁場の施設の設計対象地点の沖に島があったり、岬が突き出したりしている場合、波のエネルギーの方向分布特性のみを用いて、回折波の波高を求める公式である。これは島の長さあるいは岬の先の開口幅が入射派の波長の10倍以上と長い場合に適用でき、波の進行を阻害している部分で回折係数(Kd)=0、進行部分で回折係数(Kd)=1として取り扱うことによる、施設の設計対象地点に到達する波のエネルギーの比率を求め、その平方根をもって波高比とする方法である。ただし、設計対象地点が島や岬のすぐ背後にある場合には、回折の影響が大きいのでエネルギー分散法は適用できない。具体的な手順については「資料2.4 エネルギー分散法」を参照のこと。
漁港・漁場の施設の設計参考図書 – 57 – (水産庁 2015年版[上])
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